ESSAYS IN IDLENESS

 

 

Last Fishing in 2020

2021年元旦の港の風景。大漁旗が風にはためいていた

2021年元旦の港の風景。大漁旗が風にはためいていた

2020年最後の釣りは千葉県の外房、勝浦フィッシャリーナという漁港だった。とてもきれいで釣りがしやすい環境、かつ年末だったからか人がそこまで居なかった。僕たちは昼過ぎに東京を出発してついたのが4時過ぎ。途中で年越し蕎麦を調達してから現地に向かった。そう、この日の目的は釣った魚をその場で天ぷらにして、天ぷらそばで年越しをすることだった。夜になり人が減ると釣りはしやすかった。常夜灯の周りには小さな魚が群れをなして泳いでいて、ルアーを投げ込むと反応がよかった。といっても下手な僕には2匹しか釣ることはできなかった。気温は予想していたよりもだいぶましで、さむくて死にそうだった西湖での釣りに比べれば幾分よかった。僕たち以外にも何人か釣りに来ている人は居たけれど、みんな車の中で年末特番を見ながら初日の出を待っていて、釣りには本腰を入れていないようだった。※何人かは飽きもせず釣りをずっとしていたり、夜中の3時すぎに釣りに来ているような釣りバカの人たちもいた。

蕎麦は予想の遥か上をいく旨さで、ついでに持ってきたししとうや舞茸の天ぷらも含めてとても美味しかった。若干アジの天ぷらは生臭かったので、きっちり下処理をするか、天ぷら以外の調理法を選択するべきだったと思う。やはりあじはナメロウやフライが一番いい。

翌日は初日の出を見てから、仮眠をとって東京に戻った。コロナの感染者数がうなぎのぼりになっているだけあって、年末年始といえど混むことはなく、一時間半くらいで千葉の端から都心まで戻ってくることができた。いまだに、釣りでまともな釣果を得ていないだけに、今年こそは魚を狙い通りに釣っていきたいと思う。手始めに湾奥シーバス、シーズンがきたらヤマメやイワナといった渓魚たち。海のライトゲームでのアジの爆釣や、堤防ロックで大きなカサゴやアイナメも釣りたい!北海道や静岡、岩手に遠征に行って一日中釣りをしてみたいが、そんな日は訪れるのだろうか。

hiroshi ujiiefishing