ESSAYS IN IDLENESS

 

 

PORTLAND 20191122

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LAの空港でレンタカーを返して飛行機へと乗り込む。国内線の移動はあっという間で、寝ている間にポートランドについた。ポートランド空港に着いて、閑散とした空間を見ていると「ああ、やっぱりここが落ち着くんだ、、、」と懐かしい気持ちになった。LAと比べたら全然人もいないし、全体的に野暮ったい感じが抜けない、そこがまさにこの街の素晴らしいところだ。ひとまず荷物をピックアップして外に出ると既にあたりは暗くて寒い。本格的に冬を感じる気候になっていた。

タバコを吸って一息ついてからタクシーでモーテルへと向かう。行く先はポートランド滞在の定番イーストサイドロッジ、バーンサイドストリートの中央に位置するいいロケーションのモーテルだ。このモーテルの良いところは、ポートランドの名店「Nong’s Khao Mangai」や、深夜でも開いているパンクなピザ屋「Sizzle Pie」、オレゴンのローカルコンビニ「Plaid Pantry」が歩いて1分くらいのところにあることだ。もう少し歩けば「VooDoo Donuts」もあるし、向かい側にはライブハウス・レストランの「Doug Fir」もある。なんならバーンサイドブリッジを歩いて渡ればダウンタウンへのアクセスだってできる。とにかく街の中心に位置したこの拠点は僕らのような貧民旅行には持ってこいだ。

ひとまずポートランドの母なる味を求めてNong’s Khao Mangaiへと向かう。もちろん頼むのは定番のカオマンガイ、番号1番だ。食べるたびに毎日3食これで良いと思えるシンプルかつ上質な味付け、優しい味付けの冬瓜のスープ。冬には嬉しい温かいお茶。この店は心から素晴らしいと思える名店だ。その後、ポートランドにまたこれたことでテンションが無駄に上っている僕たちはバーンサイドブリッジの真ん中からウィラメットリバーを見下ろし、その脇を通るハイウェイの写真を撮った。無駄に光り輝く「Portland」のネオンサインをバックにセルフィーを撮ったりもした(見苦しい、、、)。パウエルブックまでそのまま歩き、少しだけ買い物をして、前と変わらないダウンタウンの景色を眺めていた。

帰りにモーテルの前のSizzle Pieでピザを頼み、完全に無駄なカロリーを補給した。ここまで来ると「金を払って店の雰囲気を味わっている」というほうが正しいし、実際に僕らがしていることはそれに近い。とにかくこの街のなにかに触れていたいという一心で、ピザをかじっていたように思う。

hiroshi ujiietrip