ESSAYS IN IDLENESS

 

 

WARDROBE

持ってたUNIFのクタクタに使い古したバックパック、かっこよかったな。似合ってたし。

持ってたUNIFのクタクタに使い古したバックパック、かっこよかったな。似合ってたし。

特に書きたいこともないのに何かを書き始めるというのは、今回が初めて。最近は本も読んでいないし取り立ててなにか映画を見たわけでもない(『8月の終わり、9月の初め』はマジで最高だったけど、、、)。

最近は高校の頃ばりに服を買うことについて興味があるし、結構服を買っている。実家に帰ったときに引き出しの中を確かめたら高校のときにかった服が軒並みなくなっていて、少しさびしい気持ちになった。昔バスケをやっていた頃に履いていたジーパンなんて、きっと今ならベストなサイズ感だったろうに。

アメリカで色々とものを買ったことが自分自身の物欲に火をつけたことは間違いない。ここ10年は全くファッションに対してなにかこだわりを持った記憶はないし、別になんだって良いじゃないか着られればとしか思っていなかったけれど、その考え方が少し変わってきた。ファッションは何を着ても良いと思うが、その反面選ぶのが難しい。というより、自分自身にある程度制約を設けないと無限に選択肢が広がり続けてしまう。それは素材やサイズ感などではなく、どういう文脈でその服を選択するのかということだ。ただかっこいいもの、流行に合わせて服を選択してしまうと逆にダサくなってしまう、というより自分の選択に自信が持てなくなりそうな気がする。たとえば、ただNIKEの希少モデルやデッドストック、最新作をひたすらに追い続けるスニーカーマニアなどが僕にはそう見える(※本当に靴が好きな人ならば「これは買わないことにしたんだよなぁ〜!」みたいなコメントをするはず)。もちろん、ただかっこいいだけで服を選んでも良いし、全く似合っていない服装を選んだって良いと思うし、何かに付けて文脈を意識する必要はないのだけれど、その日の服装の中のなにか一つポイントになるものに自分の中で大切なストーリーを紐付けていきたいと思うようになった。


例えば、旅行先のスリフトで買ったものや、自分が長年使っているものでも良い。昔よく着ていたブランドの服を買い直すでもよし、憧れのアーティストが着ているでもよし。映画や小説、写真で見た風景の中に溶け込んでいたり、その中で誰かが着ていた服に「似ている」感じだったり、、、そうして自分の物語を服に編み込んでいくような感覚で服を選んで行きたいと思った。もちろん最初はきっとうまく行かないこともあるだろうし、自分にルーツのないものもきっと選ぶときもあるだろう。そういうのも全部うまいことひっくるめつつ、2020年にうっすら取り組むテーマにしていければなと思う。

hiroshi ujiiedays