ESSAYS IN IDLENESS

 

 

SURFER ROSIE

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ぱっと入ったストリートで何やら面白そうなイベントがやっていた。どうやらXRAY-FM主催のアートイベントらしく、ADXやFloating World Comicsなどの尖った店が立ち並んでブースを出していた。近くのバーではライブもやっていて、フリーならば見ない手はないと思いとりあえず入る。太っちょのベースに、なんともいえない表情のギター、一人だけかわいいっぽいけどよく見ると全然普通のボーカルに、ハゲかけたデブのドラマー。この見た目最高のカルテットがピクシーズやブリーダーズを思わせる、青春ど直球の曲を思い切りプレイしている最中だった。歌も本当に全然うまくないし、シャウトをする度にマイクがキンキンとハウリングをしてしまうのだけれどそんなことはお構いなし。ただ一つ自分たちの信じる音楽と、そのセンスで薄氷の上を渡っていくように、ギリギリのバランスを保ちながら演奏を続けていた。なぜだか知らないけれど、バンド名も知らない彼らの姿に心を打たれ思わず泣きそうになった。後からバンド名を調べて見たらSurfer Rosieというピクシーズ丸出しのバンド名であることがわかる。まだまだロックも捨てたもんじゃないね。

hiroshi ujiiemusic