PARTY, PARTY, PARTY
なぜだか知らないけれどどうやらパーティを盛大にやらないのは日本だけなのかもしれない。特にタイ、あとはサウスアメリカ諸国の人たちは本当にパーティが好きだ。何かにつけてパーティをしたがる。誰かの誕生日がきたら家に風船を飾ったり、レンタルスペースをわざわざ借りることもある。パーティのホストがある程度友達を招待すると、その友達が別の友達を呼び、そして誰かの彼氏や彼女が来て、結果的には最初に招待した人数の2-3倍の人が来ているような気がする。誘われてるこっちからすると君はホストでもないのに勝手に招待していいのか、という気持ちになるんだけれど別に問題ないらしい。だからパーティにいったら確実に会ったことのない人に会うし、友達が増える。それを見越してかアルコールは冷蔵庫にぎっしりと詰まっていて、飲んでも飲んでもなくならない(僕は全然飲めないのだけれど)くらいだ。一度、誰かがストリッパーをパーティに呼んで、筋骨隆々としたおっさんが部屋に乱入してきたときには世界が終わるのかと思った。というか事態を把握するのに10分くらいかかった。(脱ぎ始めるまで)
パーティと言えばもちろんみんなダンスをしに来るんだけれど、一旦音楽がかかると朝まで止まることはない。音楽が止まるとみんな怒り出すし、深夜過ぎにグダってくる時間になるとみんな好き勝手に自分のかけたい曲をかけて、BGMの取り合いになる。大体Ed Sheeranの「Shape Of You」や、Carly Rae Jepsenの「Call Me Maybe」、韓国の人がいればPHYの「GANGNAM STYLE」が確実に3回くらいはかかる。その他EDMの歌ものや、各国のポップスやヒップホップも間違いなくかかる。個人的にタイ人の男の子が裏声でCarly Rae Jepsenを「コーミーベービー!」と絶叫しながら踊り狂ってるのを見るが死ぬほど笑える。それと南米の人たちの踊りのうまさは本当に感心する。男の子は本当に女性との距離が近いし、どんな音楽が流れてもそれに合わせて「きちんとした」ダンスを確実に踊ることができる。そして女性は信じられないくらい色気がある。
本当に、踊りや音楽というものは国境は言葉を越えて、誰とでも仲良くなれるものなんだなと思う。その場で出会った人とすぐに踊って仲良くなる瞬間を何度も見た。誰かと踊るために音楽があるという大きな違い。日本で僕が行っていたような聴き専門のクラブみたいに俯いて肩を揺らすだけで終わることなんてまったくなかった。こういう文化には全く馴れる気がしないけれど、こういう世界に生まれてみたかったなとほんの少しだけ思った。