ESSAYS IN IDLENESS

 

 

FRENDS IN AMERICA

CROWN POINT (Terrence & Jennifer)
この日はこちらに来てから新しくできたアメリカ人の友達、テレンスとジェニファーと会う日だ。 ポートランドのアートスクール出身の最高にクールなカップルは気前よく、僕を素晴らしい景色を見に連れて行ってくれると言う。 日本語話者の友達を欲していたという理由で知り合ったけれど、話してみると共通の趣味趣向がかなりあることに気づく。 おそらく今後も長い付き合いになるだろうと確信する出会いだった。

彼らの人柄なのか、単純に趣味が合うからなのかわからないけれど、こうして自分が趣味でやってきたことで人と仲良くなれたり知り合えたりすることが増えてきている。 先日も森山大道が好きで日本語の勉強を始めたというナイスガイに出くわした。(こんなに最高な理由があります?) 僕はアメリカの写真が好きで米国に来て英語を学んでいるのでちょうど真逆の状況になっている。こういう出会いは非常に貴重で、言葉を介さずとも一瞬で仲良くなれる。

テレンスとジェニファーから日本語の質問を受けながら、高速道路でクラウンポイントという場所へ向かう。 「質問ガアリマス」という言葉を何回聴いたかわからないけれど、道中はさながら日本語教室のような感じだった。 彼は少し多動性の気質があり(たぶん僕もそうなんだろうけれど)、その彼をジェニファーはいつも見守っているというこの関係性の素晴らしさ。 二人共22歳とは思えないくらい大人な考え方をしているし、実に人生を楽しんでいるように見えた。 こうしてアメリカにきて3ヶ月がたち、徐々に友達が増えてきたことは自分にとって素晴らしい影響を及ぼしている。三人で眺めた絶景はとても美しかった。

hiroshi ujiieday