ESSAYS IN IDLENESS

 

 

DARTO @OLD CHRCH

Drag CityのアーティストであるDartoのライブは一言で言うとするとめちゃくちゃ素晴らしかった。それまで聴いたことはなかったのだけれど、Drag Cityのアーティストに悪い人はいないだろうということと、ライブ会場が教会ということもあり絶対に悪いことはないだろうという適当な理由で行くことを決めた。

教会の入り口に到着し、メールで届いたチケットをスマートフォンで受付のおばちゃんに見せる。するとおばちゃんはスマートフォンに手をかざし、「ピッ!」と自分の口で言った。「これでオーケーよ!」なにがOKなのかわからないけれど、このユルさがこの街の素晴らしさの一つであることは間違いない。

前列の方に腰掛ける、もちろん椅子は教会の長椅子だ。一緒に来ているセイゴ君と並んで座っていると前の方から男の人が話しかけてきた。ポートランドではこういう客同士のコミュニケーションは当たり前だ。BGMがなっていたことと、話し言葉が早かったこともあってほとんど理解できなかったんだけれど一緒に来ていたセイゴ君に彼がなんと言っていたかを聴いてみた。すると「家の牛乳が古くなったからやばいって言ってた」らしい。そんなこと知るかよ!

Dartoのライブが始まる瞬間、会場に静寂が訪れる。ギターとバイオリンの音色が美しく空間に反響する。ドラムは力強く、ベースは淡々と正確にリズムを刻んでいる。例えるとするなら、Grizzly Bearのスタイルに近い。時折ギターとバイオリンがエモーショナルに楽器をかき鳴らすと、圧倒的な迫力が身体を貫いていくようだった。

「教会でやってみたかったことが一つあるんだ」とDartoのボーカルの人がぼそぼそと喋っている。
「Fack Yooooooooooooooooooooooooooou!!!!! Hoooooly Shiiiiiiiiiiiiiiiiit!!!!!!!!!
「あー気持ちいい!こんな場所でライブすることなんて滅多に無いし、やってみたかったんだね!!」

観客の大爆笑が会場に響き渡っていた。こんなに気持ちいいライブは久しぶりだなと思う。

hiroshi ujiiemusic, day