ESSAYS IN IDLENESS

 

 

EASTER DAY

そもそもこちらに来るまでイースターデイのことは知らなかった。キリストが処刑されてから三日後に復活されたとされているけれど、その復活を祝うために設けられた祭日らしい。キリスト教圏の国にとっては一般的く、なぜかイースターエッグと呼ばれるチョコを配ったりすることになったようだけれど、街ではニワトリの帽子を被ったおじいちゃんやおばあちゃんが仲良さそうに街を歩いていて可愛かった。ホストマザーのスーザンに連れられて、彼女の30年来の友達だというジープという女性の家にいく。中に入ると既に20人以上の人が入っていて、ポットラック式に持ち寄られた様々な料理を食べながら歓談しているところだった。中に座るところがなかったので外にでる。バルコニーは広く、そこから素敵な庭が見渡せる。庭と言ってももはや山荘のようでとても豪華だ。そんな素敵な環境で人々が思い思いにお酒を片手に語り合ったり、ただチルしてたりする。入れ替わり立ち替わりで人が抜けたり、新しい人が入ってきたり、パーティは3時間ほど続いた。
 

僕が気になっていたのは、こういう場で出る話題が必ずしもポジティブなものだけではないことだ。ご時世ということもあるけれど、例えば職を失った話だとか、北朝鮮のミサイルの話だとか、トランプの政策の話だとか、シリアにミサイルを打ち込んで多くの人が亡くなった話だとか。たまに来客同士で口論になったりだとか、そういうこともしばしば起こる。これがアメリカのパーティの一つのかたちなのかもしれない。料理はなかなかおいしかった。

hiroshi ujiieday