ESSAYS IN IDLENESS

 

 

WOMEN'S MARCH

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大統領就任式から一夜明けた。今日は全米各地で大きなデモンストレーションが行われるらしい。
話しによれば、ポートランドでは3-4万人規模、全米では数百万人規模になるらしい。天気は生憎の雨だった。

日本にいるときにはデモなんて見に行きたいとも思わなかったし、何の意味があるのだろうと思っていた。
抗うことのできない状況や、変わらないと思っていることに対して労力を費やすことができなかった。
それがいかに尊さを持ったことであろうとも、いや、実のところ心のなかではそう思っていなかったのかもしれない。

日本でさえデモに行ったことも見にいったこともないのに、アメリカで行くなんて。そんなことを考えながら、電車にのって川沿いの公園へ向かった。電車はデモのせいで度々止まりながらゆっくりと進む。普段なら10分の道が50分もかかった。窓からデモに向かう人、帰る人、おばあさん、おじいさんから子供、果てはペットの犬までピンク色の服を着て歩いている。手作りの看板、サイン、プラカード、破けた国旗、女性器がかたどられた造形物や、大統領の首吊り人形まで様々な物を手に持って。電車から歩いて街へ少し降りると、人の流れが僕をデモの行進まで導いた。

開けた通りに出ると、そこにはたくさんの人が声を上げながら更新していた。子供も、優しそうなおじいさんやおばあさんも、大声でシュプレヒコールを上げている。人々の作る列は長く、これまで見たどの列よりも長いように思えた。大通りの両脇にそびえるビルやマンションの窓からも、人々が声援を送っている。カメラマンや取材の車両も大勢駆けつけている。僕のように傍から眺めている人もたくさんいた。
この長い列が終わるまで、だいたい1時間くらいだろうか?人々の様子をずっと見ていた。

「Grab Them By The Pussy」という言葉をもじったもの、フェミニズムや男女平等の主張。「前を向いていこうよ」とか「今こそ声を上げることが必要だ」とか、これから始まるであろう政治に対してのメッセージ。もちろん、性的マイノリティー、BLMの問題も然り。様々な主張が波の様に押し寄せていた。ポートランド市長から「暴力は控えてください」と通達があったためか、お祭り騒ぎのような楽しげなムードが漂っているように見えた。
ウォーターフロントパークにはものすごい人の数が集まっていて、上から見下ろすとカラフルなお菓子屋の棚を見ているような気分になる。公園の真ん中では音楽をかけながら踊っている人がたくさんいて、ヒッピーヒルでの体験を思い出させる。

午後四時頃には辺りはもう閑散としてきて、道端のゴミ箱にはデモで使われていたサインや小道具が捨てられて溢れていた。なんだか、思っていたのと少し違う。暴力的じゃないことは良いことだけど、これでよかったのかな?
少し悪ふざけに寄りすぎていないかな?声を上げることが重要なのはしっているけれど、目的は果たせたのだろうか?参加もしていない僕には何かをいう権利はないだろうか?

少しもやもやした気持ちを抱えつつ、友達の待つカフェに向かった。

hiroshi ujiieday